自然から学び、形にした「Wheat Bunch」

デザイナーAli Sharifi Omidが描く、自然との共生

自然は私たちにとって長い間、安らぎを与えてきた。その自然の要素に微細な注意を払うことで、詩や音楽から建築、インダストリアルデザインまで、さまざまな芸術が生まれてきた。その一つが「Wheat Bunch」である。その名の通り、このデザインは麦の穂が束ねられた姿からインスピレーションを得ている。特にダイニングテーブルは、そのモチーフを通じて人と自然との親密な関係を作り出すことを目指している。

このプロジェクトでは、比較的新しい素材である鋼板の研究に1年を費やした。その結果、CNCマシンの切削方法を用いて家具の部品を製造する際の鋼板の応用についての知見が得られた。この素材の可能性を活用し、美しく、実用的な形状を持つ家具を作り出すことを目指している。

「Wheat Bunch」の特徴はその独特な形状である。直径120cm、高さ78cmのこのテーブルは、鋼板の素材とCNCマシンの切削方法を活用して製造されている。また、その幾何学的なデザインは、自然からインスピレーションを得ている。

このデザインの課題は、素材の使用や生産プロセス、市場の要求からインスピレーションを得ることだった。それにより、高品質でモダンな家具を生産することが可能となった。自然からインスピレーションを得た幾何学的なデザインは、金属、ガラス、レザーの統合を通じて比例を示すことを目指している。これにより、顧客はユニークな家具を使用する喜びを感じることができる。

このデザインは、2021年のA' Furniture Design Awardでブロンズ賞を受賞している。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んだ、優れた創造性と独自性を持つデザインに授与される。これらのデザインは、高い技術力と創造力を持ち、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする。